その男、武千代

38歳、モッズ系2児の父。

福岡旅行

今年は序盤から飛ばしまくっている。正直、自分でも不安なくらいの勢いで飛ばしている。

 

1月に2回北海道に旅し、今月は福岡に旅をした。

 

北から南にやりたい放題。

 

もはや私にとって生活の一部として旅があり、旅は生活の一部と言っても過言ではない。

むしろ私の生活の全てが旅ではないか?と最近では思い至り、私は旅人であるとすら感じている。きっと私の前世は旅芸人だったろうし、吟遊詩人ならなお嬉しいし、高等遊民であれば最高。

私の人生は旅、私は人生の旅人、比喩的な意味ではなく旅、旅それはすなわち、だと悟った。

 

【2018年3月6日〜7日:福岡旅行】

今回の旅は職場のメンバーで福岡へ。

私は旅の幹事としてレンタカーやホテルの手配、宴会のお店のリサーチ・予約から、昼間のアクティビティはもちろん、夜のアクティビティに至るまで手配をして完璧な幹事ぶりで当日を迎えました。

 

 

早朝5時 、羽田空港行きのバスに乗り込み朝から景気良く缶ビールを2缶。プレミアムな休日のスタート。

 

 

今回の旅の幹事である私は、この旅の工程がレンタカーでの移動に依存するものである事を誰よりも知っている。それを承知で飲酒する私。背徳感がたまらない。背徳感のおかげかいつもよりビールが美味い。羽田空港に着いた6時半頃にはすでにほろ酔い。

 

車移動前提の旅行で集合前から飲酒するということはある意味でその他メンバーへの宣戦布告。

「俺はこの日一切運転というジャンルでは戦力にならないぞ!」

「運転手というしがらみに縛られず無邪気に旅を満喫するぞ!」

ということを高らかに宣言している状態。

 

実際、集合場所に缶ビール片手に乗り込んだ私を見るメンバーの目には「殺意」のようなものが浮かんでいました。特に店長の殺意は凄かった。身体180cmを超える屈強な男の圧倒的な殺意。小動物なら死んでた。

 

そこからも攻撃の手を緩めることなく、空港でさらに2缶ビールをいただきしたたかに酔っ払う私。よく店長に殺されなかったな。

 

いい具合に酔いがまわってきたまま搭乗。席に座った途端眠りに落ち、目が覚めたらもう福岡。早い、圧倒的に早い。移動時間が消えた。

 

 

福岡に着いてからはレンタカーを借り、柳川というところで川下りをし、うなぎを食べ、さらにビールをいただき、光の道で有名な宮地嶽神社にお参りし、中洲にあるホテルにチェックインして、夜の宴会で美味しい水炊きをいただき、夜21時に初日のオフィシャルなスケジュールは終了。

 

 

ここから先、翌朝の集合時間までは自由行動。

福岡の夜の幕開けだ。

 

私の中で福岡の女性は美人が多いというイメージが昔からあり、旅行前、職場の同僚にその話をしたところ彼もまた共通の見解であった。飲みたい、福岡美人とお酒を酌み交わしたい。他県の女性ではダメだ、福岡だ。同僚と私は固く握手をした。

 

よって我々(同僚と私)は、今回の福岡旅行における夜の自由行動のテーマを

「福岡美女とお酒を飲む」

とし、現代最強の知将Googleによる入念なリサーチ、パッションほとばしる作戦会議を行い福岡に臨みました。

 

作戦会議では、どうせ福岡美人と飲むならプロではなく素人が良い、予算の都合もあるのであまり高額なお店は難しい、男ならワンチャン狙わなくてどうする、福岡美人の博多弁で弄ばれたい等、現実的でありながら自由かつ奔放、30歳を過ぎた男性2人の欲望丸出しで聞くに耐えないディスカッションを繰り広げ、最終的に天神界隈に複数の店舗がある相席ラウンジに行くことに決定。

 

昨年、相席ラウンジでほとんど結果の出せなかった私はその悪夢を払拭するべく、

「昨年の借りは今夜必ず返すぜ!」

と気合いを入れて突入しました。

 

 

 

その夜、我々は

 

相席ラウンジ→クラブ→相席ラウンジ

 

と戦況を悪化させながら転戦を繰り返し、夜中の2時過ぎに同僚が完全に眠気に負け戦意を喪失し戦線を離脱。何も結果を残せないまま2人で「福岡ポツダム宣言を宣言し、泣きながらホテルまで戻りました。

 

帰り道、同僚がずっと

「勝負に勝ったが、試合に負けた」

とわめいていて、この結果のどのあたりで「勝負に勝った」ポイントを見出したかが私にはわからなかった。

翌朝、改めて問いただすと「酔っ払っていてその発言自体覚えてない」そうで真相は闇に消えた。

 

 

翌日は呼子にイカ食べに行き、波戸岬で牡蠣を食べ、お土産を買って飛行機に乗って帰りました。

 

 

福岡の夜が不完全燃焼だった以外は概ね楽しい旅行でした。ただ、昨年のリベンジが出来なかったこと、福岡にも借りが出来てしまったので今年中に必ずリベンジしてやると強く誓い、次の旅行先を探し始めた私なのでした。