披露宴の「ステージサイド席」
これもまた6月のことですが、会社の後輩の披露宴に出席しました。
確か後輩は26歳。奥さんも同級生だったと思うのできっと26歳。若いな、おい。
三十路も中盤戦の私がウダウダしてる間に、若い人たちがその横を猛スピードで追い抜いていく。すごいね、その決断力。私には真似出来ないわ。
披露宴当日の朝、最寄駅で同僚と待ち合わせ、カフェでビールを何杯か飲んで、ほろ酔いで会場のホテルへ向かいます。朝から飲むビールは何故あんなにも美味しいのか。
もはや披露宴に参加することについてはベテランである我々は、御祝儀袋も、筆ペンもホテル近くのコンビニで調達。我々クラスになると「事前に用意をする」ということがなくなります。基本、現地調達。そのうちネクタイも、最後にはスーツまでも現地調達する日が来るかもしれない。
そしてホテルのロビーでお金を入れて、記名して、ネクタイ締めて受付へ。
受付で御祝儀袋を渡すといつものように披露宴の座席表を渡され、受け取る私。
今回は職場の先輩枠での招待だから前の方なんだろうなんだろう、と思いながら座席表を開くと案の定前の方。
新郎新婦席の真正面、アリーナ最前列が職場の偉い人の席で、その隣が我々偉くはない先輩席。ライブ会場なら偉い人の席がボーカルの前で、我々はギターかベースの人の前。
会場に入って席に着いてわかったんですが、この席、新郎新婦の席に対して角度が狭いんです。サッカー的に言うと、角度がない。
なんかこう、ライブの機材の設営が終わって、なんだここまだお客入れられるじゃん、って感じで作られたステージサイド席のよう。
チケット買うときに注意書きで、
「ステージサイド席は演出が見えづらいお席となります。予めご了承ください。」
って書いてある席。
言っちゃうともうほとんど、
真横
の席で。
新郎新婦が入場して、新郎が来賓の方々に向けて挨拶してるんですが、新郎が全然見えない。
新郎新婦席の横に置いてあるケーキカット用のケーキが新郎にモロ被りしてる状態。
私の角度から見ると、
「新郎:ケーキ、新婦:人間」
という披露宴のベテランである私も初めて見る構図。
後輩である新郎がケーキに変わっている。
ケーキに椅子を用意する係員の人。
彼にとっても初めての経験ではないでしょうか。
披露宴の演出は見えづらかったですが、同じテーブルの同僚とずっとこのケーキネタで盛り上がって結構楽しかったです。