その男、武千代

38歳、モッズ系2児の父。

「平成最後の夏休み」の前夜祭

「平成最後の夏休み」が終わって、平常運転に戻っております。

 

働くって辛い。

 

夏休み中、ダレにダレ切って、

仕事のことをすっかり忘れて、

ストレスフリーな日々を過ごしたせいか、

仕事のストレスに対する耐性がなくなっている。

 

頭が、体が、働くことを拒否してる。

 

8月一杯は仕事モードに戻るためのリハビリ期間とさせて頂きます。

 

 

 

さて、「平成最後の夏休み」の前日、我々(私と会社の同僚)は浮足立っておりました。

 

これから約1週間は会社に行かなくていい、

仕事と距離を置ける、

戸愚呂弟みたいなボスからの圧力を受けなくて済む、

そう考えると否が応でもテンションが上がります。そうなれば飲みに行くしかない、と。

 

 

平成最後の夏休み前に盛大に飲もう、

前夜祭だ、

祭だ、

一軒で済むはずがない、

何軒もはしごしよう、

はしご酒だ、

金に糸目はつけるな、

この店で一番高い酒を持ってこいって言ってやろう、

そして朝まで飲んでやろう、

途中でどちらかが生き絶えても残った方が朝まで飲むんだ、

屍を越えて行くんだ、

振り返るな、

骨も拾うな、

うちらは馴れ合いの関係じゃないだろ、

高みを目指そう、

そうだ、

我々は更なる高みを目指すんだ。

 

と、互いに互いを鼓舞し、意識を高く持ち、ひとしきり息巻いて飲みに行きました。

 

 

記念すべき一軒目はイカ料理が中心で、特に「イカの刺身」をプッシュしているお店へ。スタートからホッピーで乾杯し、イカ料理を頂きました。

しかし、我々はお店のイチオシである「イカの刺身」は食べませんでした。イカの刺身を頼まない我々を訝しんでいる様子の店員さん。何度かオススメされましたが、断固として注文しませんでした。

我々、パンクスなんで。

 

二軒目はホルモン屋さんに。そこでも我々はホッピースタート。ホッピーとホルモンの相性は最高で、グイグイホッピーを飲んでいきます。

調子に乗ってたくさんホルモンを食べ、たくさんホッピーも飲んでアッパーなテンションになる我々。この辺りから我々のリミッターが完全に外れました。

 

その勢いのまま三件目は同僚行きつけのスナックへ。私も何度か行ったことがあり、アットホームな雰囲気でついつい長居してしまう困ったお店。

もちろんその日も大いに長居をして閉店の時間までお邪魔することに。

 

我々の勢いはとどまらず、一蘭のラーメンを挟み、スナックの女性達ともう一軒飲みに行くことに。

夜中のラーメンというのはどうしてあんなに美味しいのか。少なく見積もっても昼間に食べるラーメンより3割増しで美味い。

 

そして最終的に我々が辿り着いたのはダーツやビリヤードの出来るお店。

そのお店には卓球台があり、長時間飲み過ぎておかしなテンションになってることも相まって明け方3時頃から卓球に興じる我々。しばらくすると同僚はワイシャツを脱ぎ捨て、ベージュのエアリズム姿に。完全な本気モード。

閉店の時間まで本気で卓球をして、お店を出るともう空が明るくなってました。

 

卓球というスポーツはとてもアクティブなスポーツです。決してお酒をたくさん飲んで、明け方に実施するスポーツじゃない。そんなことするとボロボロになる。それはもうボロボロになる。

 

ボロボロになった私は何度も電車を寝過ごし、普段の倍以上の時間をかけて家に帰りました。

「平成最後の夏休み」の記念すべき初日は一日中寝て終わりました。

 

 

これから何をやるにしても

「平成最後の〇〇」

になるので、その度に過激な前夜祭を繰り広げようと考えております。