沖縄旅行 その六
沖縄旅行記なのに、東京でのおっさんたちのイザコザと、昼からお酒飲むおっさんの模様と、キャバレークラブではしゃぐおっさんの醜態を晒すこの日記もいよいよ最終回。感動のフィナーレ。
朝5時、ホテルに戻った私はベッドに倒れこんですぐに爆睡。
9時過ぎ頃、会社の携帯が鳴って目が覚めました。電話に出ると先輩で、朝からボスはゴルフに出かけて、それ以外のメンバーはやること決めてないからとりあえずチェックアウトの10時にロビー集合、とのこと。
沖縄旅行が中止かもしれないとあれだけ言っていたボスは、しっかりとゴルフまで予約済み。準備がいい、ボス。
シャワーを浴びて、荷物を片付けてロビーに向かいます。
ロビーには、昨夜一緒に飲んでいた同僚以外、全員集合。沖縄旅行2日目は前日夜から続く雨。みんなロビーから見える朝から土砂降りな沖縄の街を眺めてました。
私はチェックアウトのギリギリの時間に手続きを済ませましたが、同僚が一向にロビーに現れない。もうチェックアウトの時間。嫌な予感がします。
何人かで同僚の携帯に電話しても出ないので、フロントの電話を借りることに。数コールで電話に出て、今起きた、とのことでしばらくロビーで同僚待ち。その間に、その日のスケジュールをみんなで打ち合わせ。
外は土砂降りなので、屋内でゆっくり出来る施設を探すと、那覇空港のそばに温泉施設があり、そこに行くことにしました。
しばらくすると同僚がロビーに。完全に具合悪そう。完全なるグロッキー。
そんなグロッキーな同僚も含めた数名で、沖縄ローカルのハンバーガーショップ「A&W」に朝からハンバーガーを食べに行くことに。
「A&W」沖縄ローカルのファストフード店 | 観光コラム「達人指南」 | たびらい | たびらい沖縄
朝ごはんの行き先を聞いた同僚は悲しそうな顔をしていました。
土砂降りの雨の中、幌を閉めたオープンカーでハンバーガーショップを目指します。オープンカーにしたやつ誰だ。
「A&W」のハンバーガーはちゃんとお肉の味がする美味しいハンバーガーでした。また行きたい。
同僚はオレンジジュースのSサイズを頼んで半分以上残していました。
お腹を満たし、我々は温泉を目指します。
ここはオシャレスーパー銭湯系で、海が一望できる露天風呂、内湯も確か2種類、サウナも2種類、水風呂外だったり、色々お風呂があってお温泉好きな私としては大満足。ひと通りの温泉に浸かって、昨夜の疲れも吹っ飛びました。
沖縄旅行で温泉というのはあまりイメージないかも知れませんが悪くない、むしろ良い。観光し疲れた最後に行くのもおすすめです。
同僚は湯船に浸かって温まったら気持ち悪くなったようで、休憩所で横になっていました。
温泉に浸かっていると雨も上がって、晴れてきました。
現在時刻が13時過ぎ、空港集合が16時。
まだ時間があるので近くにある海でも見に行こうと同僚と車で繰り出します。
途中、広い公園に立ち寄ったり、地元のサーファーしかいない海を見て、最終目的地を平和の塔として車を走らせます。
細い道を進んで平和の塔に着くと、地元の人が三線の練習をしていて、いかにも沖縄らしい雰囲気。海もとても綺麗。
平和の塔を目の前にし、
今回の沖縄旅行のボスの行動についても、
私が初日に何度も寝過ごして大慌てしたことも、
同僚が2日目にグロッキーで死にかけていたことも、
これも平和であってこそのことだなぁ、と同僚と平和の尊さについてしみじみと感じ入りました。
現代の日本で生きている私達にとって、平和はもはや当たり前で、平和である、ということを意識することも少ない。
世界のどこかで起きているテロや、飢餓、貧困が原因で起きる事件、宗教対立による攻撃やその報復に対して遠い知らない国の出来事で、平和な日本に住んでいる自分には関係のないものだと思って過ごしている。
ただ、今ある日本の平和って多くの人の犠牲の上にようやく築き上げられたもので、それを日々の生活の中で考えることは、残念ながらほとんどない。平和に胡座をかいているのかも知れない。
日本の平和のために犠牲になっていった多くの人達に、今の私はちゃんと応えられているのだろうか。
綺麗な海を見て、波の音と、三線の音を聴きながら平和の塔の前でそんなことをぼんやりと考えていると、気付くと大量の蚊に囲まれていて慌てて車に戻りました。
その後、レンタカーを返し、少しのお土産を買って、東京へ戻りました。空港で合流したボスは、ゴルフ場は雨が降らず晴天だったようで真っ黒に日焼けしていて、沖縄を満喫したようでした。ピース。
ここまで6回に渡ってお送りした沖縄旅行記、これで完結です。
まさか1泊2日の旅行をここまで引っ張るとは自分でも思いませんでしたが、それだけ内容の濃い旅だったんだということで。
しばらく旅の予定はありませんが、沖縄のポテンシャルを今回感じたので是非ともまた行きたいと考えております。
これからも観光地に行かない旅行記をよろしくお願いします。