今さら「闇金ウシジマくん」にハマる
「マンガワン」というアプリをしばらく前にダウンロードした。
小学館が運営しているサイトで、1日に無料で何話かマンガが読める。
読めるマンガのラインナップも充実していて、マンガワンオリジナルのマンガから、手塚治虫や、高橋留美子、さらには小学館の週刊誌で連載されているマンガもある。
最初はマンガワンオリジナルのマンガを読んでいたのだが、週刊誌の「スピリッツ」に連載されているマンガもあることに途中で気付き、「アフロ田中シリーズ」や、「アイアムアヒーロー」を全巻制覇した。
そして今、「闇金ウシジマくん」を全巻制覇するべく読み進めている。
「闇金ウシジマくん」についてはドラマ化されたり、映画化されたり何かと話題になっていたので、作品名と、だいたいの内容は知っていた。
何なら、連載開始された時に私は大学生で、毎週スピリッツを買って読んでいたので、第1話を読んだことがある。ウシジマくんの連載スタートをリアルタイムで体験している。
当時のスピリッツで連載されていたマンガの中でも異色を放っていたし、ガラの悪いマンガが始まったなぁ、くらいにしか思っていなかった。まさか、山田孝之が主演でドラマ化、映画化されるとはその時は思いもしなかった。
連載が始まって数話は読んでいたが、「若い女くん」編を境に、私は「闇金ウシジマくん」を読むのをやめてしまった。
ピースフルな世界に生きていた当時の私には、少々内容が過激すぎた。
借金返済のために風俗で働き、クスリ漬けになり、新興宗教にハマっている姿でオチを迎えるこの話は、学生時代の私にトラウマを植え付けた。
あれから10数年、当時ピースフルな学生だった私も社会人になり、それなりに社会の荒波に揉まれ、世の中の汚い部分もボチボチ見て歳を経て、多少スレた大人になった私は、再度ウシジマくんに挑戦することにした。今の私なら、ウシジマくんを楽しめる、自信を持って、ウシジマくんに、臨んだ。
読み始めて気付いたことがある。
私がビビって読むのをやめた「若い女くん」編は連載始まってすぐの話しだったようで、私は、過去のトラウマといきなり向き合うことになった。
10数年ぶりに読む「若い女くん」編は相変わらず恐ろしく、その救いのない展開は35歳のオジさんの気分を落とすには充分過ぎるくらいの破壊力を保っていた。
読み終わって思った。
こりゃやっぱ無理かも。
こんな話しがまだ200話以上あるなんて。
こんな世の中の嫌なとこや、汚いとこが全開の話しが200話以上も続くなんて。
心が折れそうになりながらもそこから、
「バイトくん」
「闇金狩りくん」
「ヤンキーくん」
「ゲイくん」
「ギャル汚くん」
「フーゾクくん」
「フリーターくん」
「サラリーマンくん」
「タクシードライバーくん」
「出合いカフェくん」
と順調に読み進め、現在
「スーパータクシーくん」
を読んでます。
読めば読むほど気分が落ちるので、もはや地を這うようなテンションで毎日コツコツ読んでます。もはや苦行。出勤、帰宅の電車内でいたずらに自分の気持ちを擦り減らす毎日。
まだまだ先は長いですが、強い意思を持って、生活に支障が出ないレベルを保ち、最後はハッピーエンドであることを信じて、読み進めたいと思います。