その男、武千代

38歳、モッズ系2児の父。

沖縄旅行 その弐

前回の日記では、東京で繰り広げられた、いい歳した大人による茶番劇の模様をお送りしました。

 

沖縄旅行 その壱 - その男、武千代

 

今回はその続編です。

 

 

前回は沖縄に到着したところまで書きましたが、沖縄上陸前にまだ2つ、東京(と埼玉)で事件がありました。

 

 

1つは、職場の同僚が旅行前日の夜に持病が発症し救急車で搬送され、まさかの当日キャンセル。

前日の昼には、

「沖縄の夜で大フィーバーする」

ちゅらさんと朝まで大フィーバーする」

と私たちと意気込んでいた彼は、参加できなかった。

彼の無念を思うと心が締め付けられました。また同時に、彼の分まで沖縄の夜を楽しまねば、と私たちの心に火が付いた。

我々は彼の屍を越え、

残ったメンバーで沖縄の夜で大フィーバーするんだ、

これは彼の弔い合戦だ、

帰京後、彼の墓標に泡盛をかけてやる、

海ぶどうもかけてやる、

ラフティーもだ、

立派な晩酌だ、

と心に誓い、羽田を発ちました。

 

 

もう1つは、私ごとですが、朝4時30分発の羽田空港行きのバスに乗る予定だったのですが、朝4時20分に目が覚めるというハプニング。

起きてスマホの時間を確認した瞬間、

ッオアァーーァ!ェワァーーー!ー!ッ!!、

って叫びましたもん。

寝起きからあんな大きな声出るんだなって、ショックで一気に喉が開いた。

いやー、流石にこれはもう詰んだな、って思いましたね。もうあと10分でバス出るもん、普段朝の準備に1時間くらいかかるし。沖縄行けねぇな、って。こりゃボスにキレられんな、って。

 

しかしながら、この絶対絶命な状況でもなんとかなるのが私、武千代。一般の人とは旅の経験値が違う。はっきり言って、積んできた経験が違う。量が、質が、一般人のそれを全て上回る。

 

旅のスペシャリストである私は、前日の夜に本当に必要な荷物(コンタクトレンズや着替え等)はそこそこカバンに詰めておりました。荷造りさえ何とかなれば間に合う!と大急ぎで思い付く限りの持ち物をカバンに詰め込み3分程で準備完了。

気が動転してたからか沖縄に行くっていうのに寝間着の上に何故か秋物のロングコートを羽織って全力で駅までダッシュ

異様な光景だったと思います、半袖半ズボンで完全寝巻きの上にロングコート着た男が早朝に全力疾走してるのは。

自分史上最速であったろう全力疾走の甲斐あり何とかバスに間に合い、空港で寝間着から着替えて無事に沖縄へ出発。沖縄旅行中、ロングコートの出番は無く、とてもかさばりました。

 

 

沖縄旅行の日記なのに全然沖縄に着かない。

前回の日記で一回沖縄上陸したのに、また東京に戻るこの日記。

次回は、今度こそ、沖縄編。

 

続きます。