その男、武千代

38歳、モッズ系2児の父。

Changes

車で移動中に、新卒の後輩と話していて驚いたことがある。

 

30代半ばである私にとって、最初のポータブル音楽体験は「カセットウォークマン」だった。もう響きからノスタルジーがヤバい。「カセットウォークマン」。A面とB面が自動で変わる時に妙にメカメカしいカシャカシャって音がするのが好きでした。

 

対する後輩は「MP3プレーヤー」だったそうで、それって比較的最近のやつやん!、って衝撃を受けた。

後輩が人生で初めてポータブル音楽プレーヤー買おうと思った時に「MP3プレーヤー」が世の中には既にあったのだ。なんならiPodもあったのだ。音楽を聴く行為に「MP3」って単語がくっついたのってつい最近の出来事じゃなかったっけ。

 

「MP3プレーヤー」ではないが、私がiPodを初めて買ったのは社会人になってからだったと思う。その後iPod touchを買い、途中iPod shuffleも買って、最後にiPod classicを購入したのはそんなに前じゃないと思っていた。

 

調べると2014年9月にiPod classicは製品を終了していて、当時、販売終了する前に容量の大きなiPod classicを買っておこうと息巻いたのを覚えている。

ただ、それももう6年も前のことだった。小学生が入学から卒業まで経験するくらいの時間が既に流れていたのか、と遠い目になった。最後に私がiPodを買った時、後輩はまだ高校生だったことも驚きだった。若い、とても若い。

 

そんなベリーヤングな後輩に、おじさんが「カセットウォークマン」の話をしてもサッパリわからんだろうなぁ、そもそもカセットテープの存在を知っているかも怪しいし、と思い自重し、大学時代にタワーレコードでCDを買い漁っていた過去を話したら、ほとんどCDを買ったことがないです、親は良く買ってましたけど、って言われて再び遠い目になりました。