その男、武千代

38歳、モッズ系2児の父。

ルミナ Part1

大昔に見ていたVHSで、エンドロール後に映画紹介の予告編が流れる映画があった。

 

映画自体はジャッキーチェン、サモハン、ユンピョウが出ている「七福星」という香港映画で、日本のアクション俳優倉田保昭氏も出演している。

 

中学生当時、ジャッキーチェンにハマっていた私は何度もその映画を見ており、その都度エンドロール後の映画紹介を見ていたので20年以上経った今でも鮮明に覚えている。

 

紹介されている映画は、1980年代の香港映画で、ジャッキーチェン作品から、チョウユンファ、エリックツァン、あとよく知らないけどジャッキー映画で見たことある俳優等当時の俳優を起用したものが多かった。

 

予告編は何度も見たが、きっとこんなマニアックな映画本編は一生見ることないだろう、と中学生の私は思っていた。

 

しかし、先日Huluでそのマニアックな映画本編が配信されているのを見つけてしまった。しかも、映画紹介のなかでも特に記憶に残っていた2本の映画が配信されていた。約20年の時を経て、36歳の私が、果たしてどんな映画なのかを確認することになった。

(以下、ネタバレをたくさん含みます。)

 

■1本目「サイキックSFX/魔界戦士」

まずタイトルがヤバい。ヤバいかっこいい。当時中学生だった私の心を鷲掴みにするには十分すぎるかっこよさ。

 

とにかくカタカナと英語と漢字のバランスが素晴らしい。そしてどの単語もそこはかとなくパワーを感じる単語ばかり。タイトルを見ただけで、何かヤバいことが繰り広げられる可能性しか感じ取れない。

そしてこの映画の予告編はタイトル通りのヤバい映像のオンパレード。香港の高層ビルの間を飛び回ったり、誰かが雷に打たれて大爆発したりと大スペクタクル映像の連発。

 

再生してわかったのが、この映画はチョウユンファが主演。チョウユンファ、若くてカッコよかった。なんで実写版ドラゴンボールなんか出たんだ、チョウユンファ。

 

本編を見始めるが、期待していたヤバい展開になかなかならない。チョウユンファがリゾート地で恋人とゆったりしたり、チョウユンファが象に乗ったり、チョウユンファが象から落ちたり、チョウユンファが入院したり、謎の女に襲われたり、恋人がいるのにその女とねんごろになったりとちょっとした事件がちょこちょこ起きたりはするが、こっちの期待には到底及ばない。

 

結局、予告編でみたヤバい映像は最後の15分くらいで、完全に肩透かしだった。映画のほとんどの尺が、イケメンのチョウユンファが恋人と謎の女の間を行ったり来たりしてる映像と、香港映画でよくあるめちゃくちゃつまらないコメディパート。

 

観賞後、ぶっちゃけ予告編の方が面白かった、本編は見なきゃ良かったな、と遠い目になった。

 

 

長くなったので映画本編2本目の感想はまた後日。気になる2本目のタイトルは

 

「サイキック・アクション/復讐は夢からはじまる」

 

ヤバさしかない。